名川繊商株式会社

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羊と人間が初めて出会ったのは遠い原始の昔。
紀元前6,000年頃には、中央アジアの高原で羊を飼っていたと言われ、かれこれ8,000年ものお付き合いになるのです。羊の種類はおよそ3,000種にもなり、飼育されている数は約11億頭とされています。
羊毛を世界に供給しているので有名なのは、イギリス・フランス・ニュージーランド・オーストラリア・南アフリカ・ウルグアイなどの国々です。
これらの羊のいずれもが、生後1~2年から毎年、春になるとハサミで年1回のいわば散髪を受け、原毛を提供してくれます。
羊1頭から一度に刈り取られる羊毛の量は、およそ2,5Kgから3Kgほどです。
不思議なことに、これはおよそふとん1枚分の中わた量に近い数字なのです。

英国羊毛
英国には他のどの国よりもたくさんの羊の品種があります。大きく分けると、以下の4つのグループに分類することができます。短毛/ダウン種、長毛/光沢種、山岳/丘陵種、そして天然色種。 全体的に見ても量感があり、こしが強い英国の羊毛は、種類が豊富なだけに使い道が広く、多岐にわたる高品質製品の製造に適しています。

1950年に英国政府により設立された英国羊毛公社は、国内に65,000人以上いる牧羊業者が生産する羊毛の買い上げ、格付け、品質管理、そしてオークションを行っています。


フランス羊毛
フランス羊毛は 1)強壮種 2)西部牧場種 3)メリノ種 4)早熟種の4つに区分されていました。時代の流れと共に純血種として現存する種は少なくなり、また乳用目的の羊が多く、大半は冬期に小舍で飼育されています。そのため、フランス羊毛の原毛は以下の写真のように集荷され分類されるようになりました。

1945年に設立されたフランス羊毛協会は、プロヴァンス地方、サントル地方、ピレネー地方で生産されるフランスウールの製造販売を管理しています。


オーストラリア・ニュージーランド羊毛
南半球の2大羊毛産出国。メリノ種を中心とした衣料向け原料のオーストラリア、雑種を中心としたカーペット向け原料のニュージーランド。
それぞれ特色ある両原産国より選りすぐって寝裝用途に優れたダウン種羊毛を供給致しております。
グースとダックの品質比較
寝具用の原料としての羽毛の品質は、総体的にはグースの方がダックよりも優れているといわれています。その理由として以下のことがあげられます。

1.生体としての鳥の体型がグースの方がダックより大きいため、比例してダウンボールが大きく、かさ高性に富んでいます。
2.グースの方がダウンの羽枝、小羽枝が細くて柔らかく、ドレープ性に富んでいます。
3.ダウンの小羽枝の三角形の節の構造上、グースの方が優れたかさ高性を生み出すことになります。

産地による違い
主な羽毛の産地は、ヨーロッパではハンガリー、ポーランドなどの東欧諸国とフランス、アジアでは中国で、中国は世界最大の生産地です。ダウンベルトと呼ばれる北緯45-53度付近で飼育されたグースは寒さから身を守る機能が発達し、保湿性に優れていることから、価格の高い羽毛ふとんに多く使用されています。
ヨーロッパ産やカナダ産のグースは、アジア産のものに比べて体が大きく、ダウンボールも大きいので、かさ高性に優れています。しかし、同じ原産国のものでも、品質にバラつきが見られるのも事実です。

▶ 日羽協 http://www.nichiukyo.org/

キャメル、カシミヤ、綿、シルクも取り扱っていますので、
お気軽にお問い合わせください。